「内視鏡」という言葉を、最近よく耳にしませんか。これまで外科では、ドクターが直接患部を目で見ながら手術する(直視下手術)ことがほとんどでした。直視下手術とは、皮膚を長く切開して病変部をドクターが直接目で見ながら行う手術です。そのため、傷が大きく、術後の痛みも強かったのです。この短所を改善したのが「内視鏡」による手術です。通常皮膚を約1センチ切開し、そこから微小カメラを入れて手術をします。小さな切開部から、トンネルのような道を作り、そこに内視鏡、手術に使う鋏(はさみ)や鉗子(かんし)などの器械を挿入します。そして、内視鏡の画像をモニターに写し、この画面を見ながら直視下と同じように手術を行います。
内視鏡で行う手術は、直視下で行う手術に比べてはるかに傷は小さいのですが、さらに目立たないように頭髪内、洋服で隠れる部位、既にある傷などに、切開部位を合わせて傷跡を最小限にします。傷跡の問題を解消し、額、眉間、目もとを一気に若返らせます。
ただ、残念ながら、現時点では一般外科でも全ての手術に内視鏡が使えるわけではありません。また、特殊な技術と器械が必要なので、全ての病院で受けられるというものではありませんが、今後の発展が非常に期待されています。
この技術の応用により、当院では額の除皺術に導入しています。
また、傷跡が小さく、正常組織を傷つけることなく患部にたどりつくことができるので、より身体への外的刺激が少なく、日帰りの手術の割合が非常に高くなっています。
| 前頭部除皺術 |
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| 額の横皺、眉間の縦皺、上眼瞼のたるみ、厚ぼったさ 二重の幅、目元の皺などすべてを一気に改善します |
| ■前頭部内視鏡下除皺術 |
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| 医師はモニター画面を見ながら1cmの 切開創から機械を操作していきます。 熟練した技術が必要となります |
内視鏡下前額リフト
当院では、前頭部(額)の除皺術は、第1選択として内視鏡下前額リフトを行っています。理由は、頭髪内4~5ヶ所を約1センチの小切開から操作しますので、正常組織を傷つけることがないため、患者さまの身体への負担は小さく、術後の回復が早いからです。また、傷跡は頭髪内のため、ほとんど目立たず脱毛の心配もありません。内視鏡は肉眼より拡大して見えますし、非常に解像度に優れており、レンズを通して細部まで写し出すことができるため、安全に短時間で手術を終えることができます。内視鏡下前額リフトの主な目的は、内視鏡下に眉毛を下げる筋肉である皺眉筋、眉毛下制筋、鼻根筋の切除することにより、頑固な眉間の縦皺、鼻根の横皺を改善し、骨膜の剥離をして前額を吊り上げ、皺をのばし、さらに眉毛の位置を上げることにあります。もちろん、眉毛の下垂に伴った上眼瞼(上まぶた)のたるみも改善できます。額の中央部では、皺眉筋、眉毛下制筋、鼻根筋を切除するだけでも、眉毛の位置が2ミリ上がったという報告があります。ただし、目を閉じた時にも存在する非常に深く刻まれた皺の治療に対しては、やや効果が劣ります。その場合には、過度に緊張状態にある前頭筋を、直視下に切除する冠状切開法を選択することもあります。